渋谷の道玄坂を上がったところの新大宗ビルの地下にピアノやギター、マラカス、ウクレレなどあるミュージックバーを作った。51年前のことである。
名前の由来は,ディックミネの息子さんがオーナーで、Hi! ,DICK!と気軽にミュージックを楽しめるバーにしたいということでした。
胎内を思わせる天井と壁は曲面にした。
包み込まれた空間に、ピアノの縁がそのままカウンターとなる。丸い空間を形成する球面の天井と壁は、あたかも丸い天空と大地を思わせ、その合わせ目のスリット=地平線はピンクにかがやいている。
音楽や歌の伴奏につれ、照明の変化につれ時間が推移する。明るい空は暗くなり、ピンクの地平線が輝く夕暮れ、夜空に星が瞬き、あたりは暗い夜、1日の終わり、すべて終わる。
当時,曲面のいすがなく、型を作って、ガラス繊維のネットを型にかぶせ、プラスティックを塗り、またガラス繊維のネットをかぶせ、プラスティックをぬる、何回か繰り返して作ったことも楽しく思い出します。
その昔、慶應の学生だった頃にHi Dickでバイトの経験があります。偶々ブログを拝見してあまりの懐かしさにコメントしました。
あのディック ミネさんの息子さんや彼の奥さんはお元気でいらっしゃるのか、もしも消息をご存知であればお教え下さい。
因みに小生は北参道で医療法人を経営しております。